幕張ベイタウンの地域社会を構成する人口ボリュームゾーンは、物心がついた時には高度の消費社会の渦中にいた1960年代生まれの世代である。また、急速に進行する少子高齢化の桎梏
も表面的には背負っていない。ここでは今年満34才(68年生まれ)から40才(62年生まれ)を狭義の“ベイタウン世代”と仮称し、世代としての経験や記憶の深層を探り、彼らとベイタウンの未来を重ねてみることにする。
ベイタウン世代は、60年前後に生まれた「新人類」と71年〜74年生まれの「団塊ジュニア」に挟まれた年代である。もちろんベイタウンには新人類も団塊ジュニアも多いが、彼らのようにライフスタイルや消費特性の面で社会的に注目されたことはなく、世代総称は冠されていない。あえていえば、36才より上の年代が77年創刊のポパイに象徴されるカタログ世代(またはマニュアル世代)、そして下の年代は渋谷をステージにした渋カジのグラフィティ世代に含まれるが、いずれもそのリーダーは新人類や団塊ジュニアである。その狭間に埋もれていた世代が、21世紀になって初めて「ベイタウン世代」として社会にインパクトを与える機会がやってきた……。