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精神科では昔から何故か「患者は病気であることがわかっていないのだから、病名を伝えると患者は怒って医師を信頼しなくなり、病院に来なくなったり薬を飲まなくなってしまう」と考える傾向があります。特に「精神分裂病」と宣告することは癌を宣告することよりも勇気がいると思っている医師もいるようです。
しかし精神分裂病が不治の病とされていた頃であればともかく、有効な治療薬が続々と出てきている今日、同じ考えを持ち続けるのはむしろ治療にとってマイナスになることも多いはずです。精神病に限らず病気というのは医師が一方的に「治す」のではなく、「患者が自分の病気を理解した上で治していく」方が絶対にうまくいくのですから。
従って、ただ単に病名を伝えるのではなく、病名と今後の治療の道筋を示し、患者さんにも納得して貰うことが必要ですが、これを最近は「インフォームド・コンセント」と呼んでいます。ですからただ病名だけを尋ねるのではなく、薬の説明や治療の見通しと併せて説明を受ける姿勢を見せれば医師の方も答えやすいはずです。
平成14年からこの「精神分裂病」を「統合失調症」と言い換える動きが高まっています。(→Q22参照)これによって病名の告知がしやすくなると期待する向きもありますが、治療の中身も伝わらなくては呼び方だけ代えても同じことです。
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