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よく患者さんの家族から「うちの家系には精神病などいないのにどうしてこの子だけが」という言葉を聞きます。中には確かに遺伝する可能性のある病気もありますが、ほとんどの精神病は遺伝性の有無ははっきりとわかっていないのが現状です。家族は同じ環境で生活しているわけですから、当然その価値観や考え方はお互いに影響を受けて似たものになることも多く、また一人が精神的不調に陥れば他の家族も同様に不調に陥るのはむしろ自然なことです。実際家族一人が入院した後に他の家族が不眠などの症状で通院を始めることは決して珍しいことではありません。ストレス社会と言われる現代で、精神的不調になること自体は遺伝とあまり関係ないことが多いようです。
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