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健康 Q&A

看護・介護

 

 

Q22.シャワーだけで済ませず湯船に入りたいと思うのですが、入浴にはどのような良い点がありますか?

 

A. 入浴の効用には、大きく分けて下記の5つのものがあります。

1.清潔

比較的熱めの蒸気を立ちこめさせてから風呂場に入ると、サウナとまではいかなくても毛穴が開き、汗腺からは汗が皮脂腺からは皮脂が出て、毛穴に詰まっている脂や汚れを洗い流せます。その後で湯船にゆっくりつかると皮膚の表面に付着している老廃角質、いわゆるアカがとけ出して柔らかくなり、タオルなどで擦り落とせます。こうすることにより、皮膚の重要な役目である体温調節や汗の蒸発がスムーズに行われ、皮膚の機能が十分に働くようになり、入浴後のサッパリした爽快感が得られます。

2.温熱作用

入浴により体の温度が上がることで大きく分けると3つの効用があります。

  • 血管が拡がり、栄養や酸素が豊富な血液が全身に送られやすくなり、新陳代謝が活発になり、からだの中にたまっている老廃物を洗い流す。
  • 熱はいろいろな感覚を和らげ、脳は鎮静的になりリラックスしてくる。痛みも薄らぎ眠くなる。
  • 筋肉、腱、靭帯などが柔軟化し、新陳代謝が活発になることと相まって、筋肉の疲れ、痛み、こわばりなどから早く回復できる。
3.浮力作用

お風呂に首までつかると浮力のために体重が約9分の1に減ります。体が軽くなるので水の抵抗を受けながら手足を楽に動かせます。この浮力を利用して湯船の中で軽い運動をすると、手足の筋力アップや関節の柔軟、皮下脂肪の除去などに役立ちます。

 浮力を利用したストレッチ体操
  • 足を思いきり伸ばして湯船のふちにかけ、膝を伸ばしたまま爪先へ手を伸ばす。
  • 肩こり対策として…肘を斜め後ろに引きふちにかけて胸を張り、喉を伸ばすように多少あごを上向きにして、目は天井を見る。
  • 腹部の脂肪対策として…浮力を利用しながらお腹を引っ込めたり力を入れたりしながら、腹筋を緊張させて大きく深呼吸する。

4.静水圧作用

お湯に首までつかると、水面からの深さに比例して、からだの表面に水の圧力が加わります。深さが増すほど水圧も大きくなります。この水圧のいたずらで湯船の中のからだはかなりスマートに見えるはずです。
水圧によってお腹が縮むので横隔膜が押し上げられ、肺の容量が小さくなります。これを補おうとして呼吸数が増えるわけです。また血管が圧拍されるのでマッサージを受けたように全身の血行がよくなります。
腎臓の血管は、皮膚の血管が働くとそれにつれて活発に動き出すといわれています。低めの温度(35〜40度)にゆっくりつかると、圧力と腎臓の働きの二つの相乗効果によって尿量が増えます。

5.ストレス鎮静作用

体温調節機能や自律神経の働きが低下するのを入浴によって機能的に高めようというものです。心とからだをオープンにして鼻歌でも歌いながら大いにリラックスしましょう。今、薬湯も含めて香りのお風呂が注目されています。その日の気分によってバラやラベンダー、ローズマリーなどのハーブを入れたり、簡便な天然の精油を入れたりする方法などがあります。それぞれに効能がありますので自分に適したものを選んでください。

 以上のような効果はありますが、心臓や肺疾患のある人は温度や水圧による作用が負担になります。このような疾患のある人は室温や湯温に注意し、足浴や腰湯、あるいは胸下までの半身浴にとどめるか、シャワー浴にすることが無難です。主治医と相談してください。

 

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