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痴呆とは、脳の病気により脳の広い範囲が傷つけられ、精神的な能力が全体的に損なわれた状態をいいます。痴呆のタイプとしては、脳が萎縮するアルツハイマー型痴呆が全体の約6割、脳卒中からくる痴呆が約3割を占めています。
痴呆によって現れてくる症状には、痴呆のタイプの他、そのひとの性格や生き方などが複雑に絡み合っています。ですから、対応の仕方も決まりきった型を押し付けるのではなく、痴呆の方の症状や個性に合わせて考えていくことが大切です。ここでは、痴呆の方への基本的な接し方を挙げていきたいと思います。
- 相手を理解しよう!
どのように1日の生活を過ごしているか、どんな人生を送ってきたか(特に若い頃)をもう一度見直します。知っているつもりでも、意外な一面が見えてくるかもしれません。そしてそのことが相手の行動の裏に隠された思いに気づくきっかけになる可能性があります。
- 「できなくなったこと」よりも「できること」を探してみよう!
痴呆となる以前の相手を知っていればいるほど、どうしても以前よりできなくなったという事実に目が向いてしまうと思います。しかし、残された能力もまだたくさんあることに気づいて、これを維持し、伸ばしていくことのほうが重要です。
- 話をよく聞かずに切り上げたり、無視しない。
当たり前のことですが、なかなかできないことでもあるかもしれません。
- じっくり時間をかけて話を聞く。
- ムキになって誤りを訂正したり納得させようとしない。
その本人が経験していることを否定しないで、本人にとっての『現実(真実)』であることを受け入れ認めること。
- 相手に愛情を持って触れる機会を多くする。
- 相手の望みを大切にし、傍らで見守る。
- 家族が不安にならないこと(落ち着いた態度で接する)。
また、異常と思われる行動の中には不安や寂しさが原因していることが多いといいます。そうした行動があった際には、もう一度生活を見直してみましょう。痴呆の方の生活が潤いのある毎日となるためには、単発的なイベント事よりも家族や自然との触れ合いが良いとされています。そのためには家族自身も介護疲れを引き起こす前に、リフレッシュできる機会を設けましょう!
2000年4月に施行された介護保険法の中でも『居宅サービス』といって、家族を支援するサービスが用意されています。主なサービスの名称と内容は以下のとおりです。
表:サービスの名称と内容
名称 | 内容 |
訪問介護 (ホームヘルパーの派遣) | 心身に障害があって日常生活に支障のある人の家庭が対象。 |
短期入所生活介護 短期入所療養介護 (ショートステイ) | 介護している家族が冠婚葬祭や介護疲れの休養・旅行などの理由で、痴呆の方を特別養護老人ホームに1週間、預けられる。(最大3ヶ月まで延長できる) |
通所介護 (デイサービス) | リフトバスの送迎がつき、健康チェックや給食・入浴サービスなどを提供する。費用は食事と入浴サービスの実費が自己負担となる。 |
通所リハビリテーション (デイケア) | 生活機能の回復や維持を目的とした通所のサービス。 |
* 特別養護老人ホームとは、介護が必要で家庭での生活が難しい人が入所する場所で、日常生活に必要なサービスが受けられる。
これらのほかにも様々なサービスがありますので、困ったときには1人で抱え込まず、気軽に保健所や福祉事務所、市町村の高齢者福祉担当課・在宅介護支援センターなどに相談してみましょう。
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